岡山市の児童養護施設で、20代の男性職員が入所している幼児・児童に性的虐待を繰り返していたとして、3月31日付で懲戒解雇されていたことが分かった。施設を監督する岡山市も、関係者の聞き取り調査を始めた。
児童養護施設によると3月、被害を受けた幼児の保護者から相談を受けた。幼児らを寝かしつける際、下半身に触れるなどしており、事情を聴いたところ職員は「スキンシップのつもりだった」と認めた。
職員は08年4月採用。昨年4月から、2歳の幼児から小学校3年生まで約20人が入所する寮を住み込みで担当し、幼児、児童の身の回りを世話していた。
入所する幼児・児童は、親らから虐待を受けて児童相談所に保護された後、施設に預けられているケースが多いという。
子供を保護する立場の職員の行為について、施設の責任者は「保護者から相談を受けるまで把握できなかった。子供たちには申し訳ない」と話した。
岡山市こども企画課の奥野淳子課長代理は「虐待に当たるかどうか事実関係を調べ、施設を指導したい」と説明している。【石戸諭、椋田佳代】
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